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頻尿、排尿痛、尿漏れ

頻尿、排尿痛、尿漏れのイメージ画像

女性の泌尿器トラブルとしてよくみられるものに、頻尿・排尿痛・尿漏れなどがあります。これらにかゆみや痛み、発熱などが伴うこともあります。女性には月経や出産、閉経などがあるため、こうしたトラブルを起こしやすいと考えられます。

「トイレが近い」「排尿時あるいは排尿後に痛みがある」「尿が漏れる」といった症状には、様々な原因が考えられます。一般的には検尿と問診で診断できるものが多く、また内服薬による治療で改善されるものも多いので、症状が気になる方はお早目に相談ください。

頻尿・排尿痛・尿漏れの原因となる疾患

膀胱炎

膀胱炎は膀胱に細菌などの微生物が侵入し、炎症を引き起こすもので、女性は男性に比べ尿道が短いため、男性より女性の方が細菌感染による膀胱炎になりやすいことがわかっています。主な症状としては頻尿、排尿痛(しみるような痛み)、残尿感があり、悪化すると白濁した尿や血尿がみられる場合もあります。特にストレスや疲労、過度のダイエットなどで体力が落ちている時には免疫力も低下するため、発症するケースが多くなっています。

膀胱炎の原因

原因となるのは大腸菌などの腸内常在菌で、細菌以外ではクラミジアやウイルスが原因となる場合もあります。発症年齢は10歳代後半~更年期以降までと幅広く、20~30代の生殖活動期の女性に多いのが特徴です。膀胱炎は生活習慣を起因とすることが多いため、生活習慣を改善しないと再発を繰り返すことが多くなります。すると腎臓に感染が広がり、腎盂腎炎などを引き起こす場合もあるため、しっかりと治すことが大切です。

膀胱炎と診断されたら、原因となっている菌に合わせた抗生剤を用います。通常は3日程度の服用で症状は改善されますが、この段階ではまだ膀胱内の細菌は完全に死滅していないため、医師の指示通り薬を飲み続けることが重要です。症状がなくなったからと、自己判断で薬をやめてしまうと、再発の原因になりますので、必ず医師の指示に従い、薬をきちんと飲んでください。

過活動膀胱

過活動膀胱のイメージ画像

過活動膀胱はOAB(Over Active Bladder)と呼ばれるもので、「尿意切迫感(突然、強い尿意を催す)」、「切迫性尿失禁(トイレまで我慢できず、下着を下げる前に漏らしてしまう)」、「頻尿(夜間に何度もトイレに起きる、また昼間に何度もトイレに行く)」などが主な症状の病気です。尿意切迫感では、水の流れる音や水に触れるなどの刺激からでも強い尿意がおきやすくなります。

尿が溜まる前に膀胱が収縮してしまう状態が過活動膀胱です。本来、尿が膀胱に一定以上溜まると、脳に伝わって尿意が生じ、脳から膀胱の筋肉を収縮させる命令が出て排尿に至るのですが、この仕組みに異常が生じて膀胱が敏感になり、尿意切迫感や切迫性尿失禁が引き起こされると考えられています。ただし過活動膀胱でみられるような症状は、膀胱炎や結石、がんなどでも起こりますので、お早目のご受診をお勧めします。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱の治療としては薬物療法が中心となります。使用するのは抗コリン薬、β3作動薬などの内服薬で、膀胱の筋肉が過剰に収縮するのを抑えるなどの働きを持つものです。さらにトイレに行くのを少しだけ我慢する「膀胱訓練」や、骨盤底筋トレーニング、飲水コントロール、排尿記録などの行動療法を行う場合もあります。

これらによって改善されない場合は、ボツリヌス菌によるボトックス療法や仙骨刺激療法といった手術を検討することもあります。その場合は専門の医療機関をご紹介いたします。

腹圧性尿失禁

くしゃみや咳、運動などでお腹に力が入った時に尿漏れを起こしてしまうのが腹圧性尿失禁です。原因としては膀胱の出口の緩み、尿道閉鎖圧の低下、膀胱や尿道などを支える骨盤底筋の緩みなどによって引き起こされます。骨盤底筋は、妊娠や出産による損傷、肥満、便秘、加齢などによる負担が誘因となり、緩むと考えられています。もともと女性は男性に比べて骨盤底筋の力が弱く、尿道も短いことから腹圧性尿失禁が起こりやすくなっています。

腹圧性尿失禁の治療

日常生活に支障をきたす場合もあり、治療していくことが大切です。治療としては、骨盤底筋体操を行うことで改善が見込めます。この体操は予防としても有効ですので、不安のある方はお気軽に相談ください。他にはβ2アドレナリン受容体刺激薬などによる薬物療法や、尿道スリング手術(TVT手術・TOT手術)と呼ばれる手術療法があります。手術を選択する場合は、専門の医療機関をご紹介いたします。

骨盤臓器脱

骨盤臓器脱とは、女性の腟の出口の方に向かって、骨盤内にある膀胱や子宮、直腸などの臓器が下りてきてしまう状態のものです。症状としては、腟の中に何か異物感を覚える、何かが下がっている感じ(下垂感)がするなどの感覚があります。具体的には陰部にピンポン玉のようなものが触れたり、椅子に座るとボールの上に乗っているような感じがしたりします。

これらの症状に加えて、排尿困難、頻尿、尿失禁、便秘、排便困難などの症状が現れます。重力に伴って骨盤内の臓器が腟内に落ちてくるため、骨盤臓器脱の症状の特徴として、朝起きてから午前中は症状が軽く、午後になると症状が悪化してくるということが多く、また立ち仕事をしていると症状が現れ、座ると楽になるということも多くあります。

骨盤臓器脱の原因

臓器が下りてきてしまう原因としては、骨盤の底を支える筋肉や靱帯の緩みが考えられます。通常は骨盤内の臓器を支えているそれらの組織が、出産や加齢、肥満、慢性的な便秘や咳などによって損傷したり、弱くなったりすることで骨盤臓器脱が発症すると考えられています。下がってくる臓器によって、膀胱脱、子宮脱、直腸脱、小腸瘤、膣断端脱と呼ばれています。

骨盤臓器脱の治療

骨盤臓器脱の治療としては各種あります。軽度の場合は、便秘や肥満の解消、骨盤底筋を鍛える体操を行うといった方法で、症状の改善を図っていきます。これらは比較的効果が出るまでに時間がかかるものです。既に日常生活に支障があるほどの症状の場合は、腟内に器具を挿入する治療や、手術による治療を検討します。患者様の状態や年齢、ライフスタイルやご希望によってお一人お一人に合わせ治療方針を決定していきます。

ちなみに器具による治療は、ペッサリーというポリ塩化ビニル製のリング状の器具を腟内に挿入して、下垂部分を押し上げるというものです。体にとって異物であるペッサリーは、長期間留置しておくと炎症を起こす危険がありますので、ご自身で器具の出し入れをしていただくか、数カ月おきの通院が必要となります。

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院長
福井 薫
診療科目
婦人科、産科(分娩は取り扱いません)、女性内科
電話
0797-78-6051
FAX
050-3512-4064
住所
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