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  • 宝塚市
    子宮頸がん
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    指定医療機関

婦人科検診・
プレコンセプションケア

婦人科検診

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子宮筋腫や卵巣のう腫、子宮頸がん、子宮体がんなど女性特有の病気を早期に発見するために行われるのが婦人科検診です。恥ずかしさなどから受診をためらいがちになるかもしれませんが、これらの病気は自覚症状が少ないものも多く、気がついた時には病気が進行していたということもあります。

特にがんは早期発見・早期治療が重要で、30代以降は子宮頸がんの発症率も高くなるため、年1回の婦人科検診をおすすめします。また月経がいつもと違う、おりものが気になるといったちょっとした変化は、何らかの病気のサインかもしれませんので、気になることがありましたらお早めに相談ください。

当院は、宝塚市の子宮頸がん検診の実施機関です。宝塚市に住民票のある方は、1年度に1回受けることができます。

検査項目について

子宮がん検診

内診
子宮頸がん検査など、内診台にて診察する際は内診をしています。腟に入れた指と腹部から抑えた手の間に子宮や卵巣を挟むことで子宮や卵巣の大きさや痛みなどがないか診察します。
子宮頸がん検診(細胞診)
子宮頸部(入り口)をブラシでこすり細胞を採取して検査します。異型細胞(前がん細胞、がん細胞)の有無を顕微鏡で観察します。
HPV(ヒトパピローマウイルス)検査
子宮頸がん検診はHPVによって発生すると言われており、HPVは性交渉によって感染するとされています。当院では、14種類のハイリスク型HPVの有無を調べることができます。
経腟超音波検査
超音波により子宮内膜の状態や、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣腫瘍の有無などを確認する検査です。内診よりも詳しく情報を得ることができるため、検査することをお勧めします。ただし専用のプローベを腟から挿入しての検査となりますので、性交渉未経験の方や、加齢性の変化で腟が狭い方は検査できない場合があります。

子宮頸がん検診(細胞診)で異常が出た場合、当院では精密検査(コルポスコピー検査、組織生検)を行います。コルポスコピーとは、腟や子宮の頸部の表面を拡大する専用の顕微鏡によって、細かい部分を拡大し観察する検査のことで、肉眼では見られない病変を発見することができます。通常、コルポスコピーでの観察と、異常が疑われる部位の病理検査(組織診)を行い、その結果とあわせて診断します。なお、細胞診の結果によっては、高次施設へ紹介させていただきます。

プレコンセプションケア
(ブライダルチェック)

プレコンセプションケアとは

プレコンセプションケアのイメージ画像

プレコンセプションケア(Preconception care)とは、「~の前の」を意味する「プレ(Pre)」と、「妊娠・受胎」を意味する「コンセプション(Conception)」を合わせたもので、主に「妊娠前のケア」を指す言葉です。将来の妊娠を念頭に健康状態や生活習慣を見直し、改善していくことで、妊娠・出産を健康に迎え、さらに出産後も健康に過ごせるようにすることを目的とします。

プレコンセプションケアの背景

現在の日本では、医療技術の進歩や衛生環境の向上によって、妊婦死亡率や周産期死亡率(妊娠満22週以後の死産および生後1週間以内の死亡を合わせた率)は低水準となっています。一方、女性の社会進出などの要因により晩婚化によって不妊治療や妊娠・出産の高齢化が進み、リスクが高まっているという状況もあります。

年齢の他に、安全な妊娠・出産のリスクとなる因子としては、子宮や卵巣の疾患、感染症、好ましくない生活習慣による痩せや肥満、喫煙、各種の持病などがあります。これらは不妊に加えて流産や早産、低体重児の出生の発生頻度を高めてしまいます。因子の中には特に自覚症状がないものもあり、通常の健診の項目に含まれない検査をしなければわからないものもあります。

プレコンセプションケアは妊娠を計画している女性だけでなく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケアです。現在の自分の状態を知り、健康な生活習慣を身につけることは、健康の維持のみならず、よりよい人生を送るための手助けとなるでしょう。

プレコンセプションケアの3つの要素

1. 検査の実施

血糖値・血圧など、一般的な検診で調べる数値も妊娠・出産時のリスクに関わってくるため重要ですが、併せて子宮や卵巣の検査(子宮頸がん検診や経腟超音波検査など)、感染症の検査を実施し、不妊や不育のリスクについても調べておくことが大切です。

2. 生活習慣の改善

痩せや肥満は妊娠・出産に大きな影響を与えます。そのため、バランスの良い食事や適度な運動等により、体重を良好にコントロールしていくことも大切です。また栄養の中でも妊娠を考える際に重要な「葉酸」は不足しがちなので、サプリメントなどで補充することもおすすめです。また、禁煙する、過度な飲酒を控える、ストレスを溜めない、など生活習慣全般を改善していくことが重要になります。

3. ライフプランを考える機会

妊孕性(=妊娠する力)は年齢とともに低下していくものです。プレコンセプションケアは、自分の身体の状況や生活環境を知り、これからの自身のキャリアやライフプランを考える機会となります。

プレコンセプションケアで受けておきたい検査

通常の健康診断や企業・自治体でのがん検診に含まれていない検査で、将来の妊娠・出産に関し、受けておいた方がよいと考えられる検査には、以下のようなものがあります。

経腟超音波検査

子宮筋腫は20~40代女性の3人に1人にあると言われ、子宮内膜症は10人に1人にあると言われています。これらの不妊につながる場合もある疾患を発見できます。早期発見、早期治療開始が大切です。

クラミジア検査

クラミジアは、性感染症の一つで、合併症を起こすと、子宮頸管炎や卵管炎を引き起こし、不妊症や異所性妊娠のリスクになることもあるので注意が必要です。

抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査

血液中のAMHは、卵巣内の小さな卵子の周りにある細胞から分泌され、将来育つ卵子の数と関連するとされます。よってAMH値は卵巣内の卵子数と相関すると考えられており、卵巣予備能(卵巣機能)を評価する手段として注目されています。

AMH値は個人差が大きく、また加齢や喫煙・肥満・子宮内膜症・卵巣手術によって低下し、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)では高値を示します。喫煙によってAMHは大きく低下すること、禁煙するとある程度は回復する事が知られています。

AMHの数値から妊娠の可能性や、閉経する時期を予想することは難しいのですが、不妊治療中の場合、妊娠治療のステップアップをする判断や、ART(体外受精・顕微授精)における卵巣刺激方法の選択に活用する事ができるものです。

風疹抗体検査

風疹(ふうしん)とはウイルスによる感染症の一種で、妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児にも感染し、「先天性風疹症候群」という病気を発症する場合があります。これは、聴覚や視覚の異常、先天的な心臓の障害、発達がゆっくりしているなどの症状が現れるものです。抗体が無い場合、妊娠中は予防のためのワクチン接種は受けられず、また接種後、2カ月は避妊が必要となりますので、妊活を始める前に検査し、必要であればワクチンの接種をしておくようにしましょう。

甲状腺ホルモン検査

妊娠の成立・維持にも大切な働きをしている甲状腺ホルモンの検査です。甲状腺機能低下症があると流産、早産のリスクが高まったり、胎児や乳児の脳の発達に悪影響を与えたりします。バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患がある場合、症状に合わせた治療を行うと同時に、妊娠・出産のためにホルモンのコントロールを行うことが重要です。

当院のプレコンセプションケアでは栄養指導も行っています

栄養指導のイメージ画像

健康な妊娠・出産を迎えるためには、生活習慣の改善が大切です。中でも食習慣は適正体重を守るためにも、バランスの良い栄養を取るためにも重要です。当院では栄養指導も行い、健やかに妊娠・出産を迎えるためのサポートもしています。

18〜49歳の女性の適正体重の範囲は、BMI値で18.5〜24.9とされています。痩せ(18.5未満)は低出生体重児等の要因になり、肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群等のリスクを高めます。食習慣や運動習慣を適切なものとし、適正範囲に収まるように妊娠の前に体重をコントロールすることが大切です。

また若い女性は、たんぱく質、カルシウム、食物繊維等が不足して、「低栄養」の傾向がみられます。1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけるようにします。特に葉酸は積極的に摂取することが重要です。葉酸は胎児の細胞分化に不可欠なビタミンで、多く含まれる食材としては、ブロッコリー、ほうれん草、納豆などが挙げられます。日本産科婦人科学会では妊娠前からの葉酸サプリメントの服用も有効としています。

プレコンセプションケアのプラン

本プランは妊娠・出産を考える方向けに、妊娠の妨げになるような疾患や、胎児や乳児への影響が懸念される抗体検査を含んでいます。パートナーの有無に関わらず、ご自分の身体を調べることでキャリアプランやライフプランを考えるきっかけとしてご受診していただけます。

3つのプランをご用意しております

ライト
プラン
スタンダード
プラン
プレミアム
プラン
血圧測定、
尿検査
超音波検査、子宮頸がん検査
おりもの検査(淋、クラミジア)
採血検査(貧血、肝機能、脂質、血糖、鉄、甲状腺検査)    
採血検査(貧血、肝機能、脂質、血糖、鉄、甲状腺検査、尿酸、亜鉛)  
感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)
麻疹、水痘、ムンプス抗体検査  
風疹抗体検査
基礎体温チェック(ご希望の方はご持参ください)  
栄養指導
AMH検査

プレコンセプションケアの受診の流れ

※受診の流れは、全プラン共通です

1回目の受診
該当する検査をすべて受診していただきます
2回目の受診
1回目受診の2週間後以降に、結果説明と栄養指導(同日も可)を受けていただきます

費用について

費用はこちらからご確認ください。

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院長
福井 薫
診療科目
婦人科、産科(分娩は取り扱いません)、女性内科
電話
0797-78-6051
FAX
050-3512-4064
住所
〒665-0812
兵庫県宝塚市口谷東1丁目26-14
アクセス

車・自転車等でお越しの方

  • 専用駐車場5台
  • 専用駐輪場あり

バスでお越しの方

  • 阪急 川西能勢口駅から阪急バスに乗車、「南花屋敷」バス停より徒歩4分
  • 阪急 山本駅から阪急バスに乗車、「口谷東」バス停より徒歩3分
診療時間
休診日:水曜・日曜・祝日
受付は診療時間の30分前までとなります。
当院は待合室がせまいため、患者様のみのご来院をお願いしています。ただし、未成年者の方は、女性の保護者の付き添いが必要です。
日祝
9:00~13:00
(受付9:00~12:30)
14:30〜17:30
(受付14:30〜17:00)
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