妊婦健診
妊婦健診はお母さんとおなかの赤ちゃんの状態を確認し、妊娠が順調に推移しているかどうかをチェックする健康診査です。当院では、分娩は行っていないため、妊娠32週までの妊婦健診を行っています。
自分では気が付かなくても、妊娠中には様々な変化が体の中では起こっています。もしかしたら何らかのトラブルが起こっている可能性もゼロではありません。定期的に身体測定や尿、血圧、血液、むくみなどについての検査を受けることで、出産の様々なリスクを軽減し、また不安や心配なく出産に臨めるよう、妊婦健診を受けることが大切です。少なくとも毎月1回、妊娠24週目以降は2週間に1回は、必ず受けるようにしましょう。健診日以外でも、悪阻(つわり)がひどい、出血がある、お腹が痛い等々、何かおかしいなと感じたら、すみやかにご相談ください。
妊婦健診で行う検査
毎回行う検査としては、妊娠週数に応じた診察を行い、健康状態の把握を行います。またお母さんの健康状態およびお腹の赤ちゃんの発育状態を確認する基本の検査(糖・タンパク・ケトンなどを調べる尿検査、血圧や体重の測定など)を行っていきます。
妊娠期間中の食事や生活に関すること、妊娠・出産・育児に関する不安やお悩みなど、各種のアドバイス(保健指導)も行います。
当院では管理栄養士による栄養指導も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
各時期に行う各種検査
- 妊娠初期(妊娠9から10週)
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- 血液検査(初期に1回)
- 血液型(ABO血液型・Rh血液型・不規則抗体)
- 血算(白血球、赤血球、血小板の数・大きさ・容積・形態など)
- 血糖
- B型肝炎抗原、C型肝炎抗体
- HIV抗体
- 梅毒血清反応
- 風疹ウイルス抗体
- HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)抗体検査
- トキソプラズマ抗体
- 子宮頸がん検診(細胞診)
- 性器クラミジア
- 超音波検査
- 血液検査(初期に1回)
- 妊娠24週~28週
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- 血液検査
- 血算
- 血糖
- 超音波検査
- 血液検査
- 妊娠28週~32週
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- 超音波検査
以降につきましては、分娩を行う医療機関をご紹介いたします。
妊婦健診の費用の際しては宝塚市の妊婦健康診査費助成制度をご利用できます。母子手帳とともにクーポン(助成券)が付与されますので、ご持参ください。
当院は4Dエコーを導入しています。実施可能な位置に赤ちゃんがいるときは毎回行います。
なお4Dエコーは当院で定期的に健診を受けられる妊婦様を対象に実施します。他院で妊婦健診を受けておられる妊婦様の4Dエコーのみの受診はお断りしています。ご了承ください。
心臓の詳しい検査や胎児ドックは行っておりませんので、ご希望の方は専門の施設をご紹介いたします。