• 10月 1, 2025
  • 3月 7, 2026

「生理が重い」「生理がこない」…それって放っておいて大丈夫?

院長の福井薫です。「毎月のことだから仕方ない」「仕事や家事をしていたら、つい自分の身体はあとまわしになってしまう」。診察室で患者さんとお話していると、こうした声をよく耳にします。

とくに生理にまつわる不調は、つい「みんなそうなんだろう」と我慢してしまう方が多いように感じます。

よくある患者さんの声

  • 「生理痛がひどくて、鎮痛剤を飲んでも仕事に行けない日がある」
  • 「生理が2か月くらいきてなくて、でも妊娠じゃないから大丈夫かなと」
  • 「出血量が多くて夜用ナプキンをしても漏れてしまう」
  • 「40代に入ってから周期がバラバラになってきた」
  • 「生理前になると気持ちが落ち込んで家族にやつあたりしてしまう」

いずれも問診票や診察室でとてもよく聞くお話です。多くの女性が似たような悩みをかかえているにもかかわらず、我慢したり自己判断で放置してしまったりすることが少なくありません。

「生理痛がつらい」は病気のサインかも

「痛み止めを飲んでなんとかすごせるから」と頑張ってしまう方もいますが、強い生理痛の裏には子宮内膜症や子宮筋腫などの病気がかくれていることがあります。

我慢してやりすごしてしまうと、進行してしまったり、不妊につながったりする場合も。痛みが日常生活に影響しているようなら、婦人科に相談していただきたいポイントです。

「生理が来ない=妊娠じゃなければ安心」ではない

「生理が来ない」という声も少なくありません。

もちろん妊娠の可能性は確認が必要ですが、それ以外にもホルモンバランスの乱れや甲状腺の異常、早発閉経などが原因の場合があります。

数か月生理がない状態を放置すると、将来の妊娠に影響が出ることもあるため、やはり早めの受診が大切です。

出血量が多い、周期が乱れる

「夜用ナプキンでも足りないくらい出血する」「最近、生理周期が35日以上あくようになった」。

こうした変化もよくある相談です。背景には子宮筋腫やホルモンの変動、更年期に差しかかっているサインなどが考えられます。自己判断せず、検査で確認することで安心につながります。

気持ちの落ち込みやイライラも大事な症状

「生理前に気分が落ち込む」「家族にあたってしまって自己嫌悪になる」。これは月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)のサインかもしれません。

「性格の問題」や「気合いの問題」ではなく、きちんと医学的に理解されている症状です。薬や漢方、生活習慣の工夫などで改善できることも多いので、我慢しないで相談していただければと思います。

生理にまつわる不調は、どれも「よくあること」と思われがちですが、実際には病気のサインだったり、放置すると生活の質や将来の健康に影響したりすることがあります。

患者さんの声を聞いていると「もっと早く相談すればよかった」という言葉をよく耳にします。だからこそ、今つらさを感じている方には、まずは気軽に婦人科に来ていただけたらと思います。

また、生理の悩みについてまとめて知りたい方は、当院の「生理の悩み」のページもご覧になってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この秋はサンマもよく太っていて、食卓が楽しくなりました。季節の味覚を楽しみつつ、お元気でお過ごしください。

院内に飾っている絵、その5

文責:宝塚かおるレディスクリニック院長・産婦人科専門医 福井薫 [院長プロフィール

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